この法人は、一般市民、医療機関及び医療従事者に対して、地域社会における小児救急医療に関する支援や啓発普及、

調査、研究、人材育成などに関する事業を行い、保健、医療、社会教育の推進、こどもの健全育成に寄与することを目的として活動しています。

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2.今日も元気?朝の体調チェック

 

 

子どもの体調を知るためには、「見る」ことと「触れ合う」ことが大事です。 

毎日決まったタイミングで観察してみましょう。

観察と言っても、パッと一目見るだけで大丈夫です。毎日続けて、そのうち何となく身につくぐらいがいいですね。

 

 

『元気チェック』を毎朝の習慣に

 

毎日決まった時に体調を見るには、朝起きた時がオススメです。お子さんを起こす時、あるいは子どもが起きてきた時、「今日も元気かな?」と思って顔を見てみましょう。

私が子育て中の時は、起きがけにぐずる子を見て「なんで、毎朝こんなに寝起きが悪いの?!」と腹立たしく、「元気?」を確認することなど考えられませんでした。 でも、{元気チェック}という気持ちを持っていたら、寝起きの悪さという活気のある不機嫌も元気の証拠と思えて、少し和んだかもしれません。

 

 

『元気チェック』の確認Point![ 見る]

 

顔色や唇の色を意識して見てみましょう。

顔色は皮膚の色、皮膚の表面近くの血流が反映されています。

唇は、皮膚が薄く血管が多い場所なので、皮膚より赤く見えています。

唇の色が急に悪くなる場合は、血流が低下しているか、血液中の酸素が不足

している状態が考えられます。

いつもと同じ赤い唇は、健康的に血液が流れていることの現れです。 

顔色、唇の色は一人一人微妙に違います。いつもと同じと言っても、環境温度

によって微妙に変化します。

                      その子の普段の色を知っておきましょう。

 

 

『元気チェック』の確認Point![ 触る]

 

朝、着替えの時には、体を触ってみて、手足が温かいか冷たいか感じてみてください。

手足の皮膚の温度も、環境に合わせて変化します。変化は、大人よりダイナミックなの

で、「わ、冷たい!」とか「ほんわか、温かい」とか感じますね。わが子が健康なときの顔

色や唇の色、皮膚温の微妙な変化の幅がわかるようになると、体のことがもっとわかる

ようになります。

測るより、感じることの積み重ねが大事です。

また、子どもの体温調節能力を知ると、日々の変化にちょっと感動できます。

 

その仕組みについては、次回「3暑い? 寒い? 体が語る」で、詳しく説明します。